相田裕/GUNSLINGER GIRL 11

GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)

GUNSLINGER GIRL 11 (電撃コミックス)

 ジャコモ=ダンテ戦はうきうきしますなぁ! しかしピノッキオの時ほどではないんだよなぁ。ピノッキオのときは「勝つか負けるかわからない」スリルがあって、で、それは今回も一緒。しかしながら先には明らかな「破滅」が待ち受けている。それが違いと言えば違い? よくわからんけれども。

 活躍する二期生をぺトラしか出さないのは正直ありがたい。「先を見たい」気にさせるフラテッロが少ない分一期生の死と言うこの漫画の終焉を素直に受け入れられる気がする。蒼天航路は何だかんだ出師の表辺りまで見たかったしなぁ。孔明曹操化、その後、みたいなね。ガンスリで言えばサンドロとペトラのその後がまさにそれだなぁと思う。見たいような、見たくないような。ただ彼らの物語はやはり「蛇足」のような気もするし。好きな漫画には美しく終わってほしいものだ。

 それにしてもベアトリーチェの死はすばらしいな。そこに到るまでの死亡フラグの山、山、山。ベタベタ、だがそれが良いの典型であるように思う。改めて思うがこの漫画はいい漫画で、相田は変態でキチガイでクソヤロウだ(大賛辞)。